ロンドン、緊急事態宣言 新型コロナ急拡大で医療逼迫
(VOVWORLD) - イギリスの首都ロンドン市のカーン市長は8日、新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が逼迫(ひっぱく)しているとして、緊急事態を宣言しました。
ロンドンは昨年12月からロックダウン(都市封鎖)が実施されていますが、感染力の強い新型コロナ変異種の拡大が止まらず、今後2週間以内に病床が不足する可能性が高いということです。
発表によりますと、ロンドンでは昨年12月30日から今年1月6日までの間に入院患者数が27%増加し、7034人に上りました。これまでにロンドン市民の30人に1人が新型コロナに感染したとされます。
カーン市長は「私たちが今すぐに行動を起こさなければ、医療体制は圧倒され、より多くの人々が死ぬだろう」と述べ、改めて市民に外出自粛を呼び掛けました。また、市民への経済的支援の拡充や感染対策の強化を求める書簡をジョンソン首相に送りました。(時事通信)